20191003

ボク達の仕事


「信用」とか「信頼」って「疑い」からは生まれてくることはない『信じる』覚悟と 行動と実行 揺るぎない『信念』すべてが始まる原点なのかと想う 

WO(ダブルオー)いわゆる「クリンチャ」初めて自転車レースを始めた当初(13歳)は使っていたけど 初戦以降は「チューブラ」中学生(U15)の時からリムセメントを着ける作業が日常となり 自転車レースなどにまったく興味のないウチの家族でも「リムセメ」といった言葉で 厄介な物体であること(笑)を知っている そう 床に垂らし 手にコビリ着き 服に着いてしまった非には大変(泣) 自転車レースの選手としてメシを喰うようになって(4季目)スペシャ(Specialized)との契約が決まって すぐに送られてきたカーボン車体の完成車がクリンチャで とてもじゃないけど使えないので(レースでも練習でも)スペシャへその旨伝え 車輪だけはチューブラへ組み替えると伝え 承知してもらったことを思い出す 先の世界戦ジュニアのレースでの映像 空気の入ったタイヤが車輪から外れ 泣きながらサポートカーを待つ(コロンビア)選手の姿(あの外れ具合から)定かではないけど(リムセメントではなく)「リムテープ?」 かなりの雨の中でのレース リムテープが湿ったためなのか リムセメントで着けているのならあり得ない訳で 真相は解らないけどメカニックの不手際であることは間違いなく プロの仕事とは程遠い訳だ リザルトとは別に 選手の命に関わらなったことは幸いだった

しかし(世界戦)ジュニア 数年前までは(日本の選手)「ジュ二アまでは世界と戦えている」「アンダー(U23)に上がるとドカッと(世界との)レベルに差が空く」そんなリザルトで そんな事実から ジュニアに至るまでの国内での事情を問うていたんだけど 今季の世界戦を走る選手の上位陣と支えるチームメンバーの走りから もう(世界レベルでの)ジュニアで既にプロ予備軍までの走りを備えて身に着けてきている走り(勝者は表彰式が終わると同時にWT入り) 同じレースに出場する国内では圧倒的な実力の選手であっても通用しない現実から 世界で加速するレベルの向上は さらに若年層での課題が浮き彫りに この国内での深刻な課題は絶望感とでもいうのか そもそもの「レース」闘う訳で(この国の)「レースを楽しむ」から始める自転車レースからでは もはや欧州の自転車レースとは異なったスポーツと化しているのかと考えてしまう やはり入口の問題は重要で(「魅力」Sexy|環境)クドク言っていることなんだけど レースの勝者に至るまでの「99%」の時間は 過酷なレースと死にモノ狂いな練習の繰り返しから成す訳で プロと言う限られた選手を目指すのなら 最初っからでないにせよ「覚悟と信念」早い段階で覚悟を決めて実行することからでないと 別なスポーツってことになる(まあその覚悟と信念が そもそも温いって間違いの問題も根深いんだけど)

まあ当時 ニチナオ(Nichinao SiDI Campagnolo)で(3季)「セミプロ」選手契約の社員(現在の「Jプロツアーの選手」待遇)を離れ プロ契約を交わした初年度 24歳で数千万の年収が始まり「6シーズン(移籍を含め)」喰わせてもらい 国内外を行き来する豊かな選手生活の基盤は「闘う日々」レースの結果で生活を支える訳で 24時間シビアな生活を醍醐味として楽しむ 走れなければ「来季はない」1年契約の更新と「クビの宣告」との背中合わせな選手生活 13歳のころから目指してきた選手生活は ある意味「酷」な生活だ まあ「楽しむ」から始まった選手生活ではないので『まさに本望』 そんな経緯から現在 そう望む選手へ伝承することがオレの役目だと思っている

この時期 欧州では落ち着くことなく契約が動いていて「継続(Contract extensions)」「プロデビュー(New on pro level)」「移籍(Next season transfers)」「プロ解除(Retiring)」残りわずかなシーズン(既にトップ選手は来季の準備オフ) 現時点で(10/3)来季デビュー選手「21選手(CTより移籍扱いになっているデビュー選手は別途)」(今期で)引退「33選手」契約先が決まっていない選手「85選手」トレーニー(Trainees)「108選手」ここ数年でのデビュー選手数は(例年)「50~70選手」程度 来年度はプロコンチネンタルチームの規約が変更になることは明らかになっていて 在籍選手数が増える事情と この事情から既に消滅するチームもあって 全体的にプロ契約選手は若干増える方向ではあるものの グロスで大幅な変動は見込めない訳で ってことで来季のデビュー選手は実質「(あと)20~30選手程度」既に水面下での交渉(エージェント)もシビアに動いていることは想像でき この中に日本人選手も含まれていることは(どう決まるのかは別にしても)僕らの誇りでもある ※日本の「Jプロツアーの選手」とは異なります

さて僕らの環境も 9月でヒト段落の区切りをつけることができた 今月(10月)より改めてシーズン開始 やることは決まっている さらに贅肉を削ぎ落す作業 ブレなく 妥協することなく 選手が迷うことなく臨めるよう導く「隔たりなく選手を診る」一転の曇りなく履行していく 時代がいくら変革しても正確なアップデートがされてきている訳で その基が揺らぐことはなく「基礎 基本」ってのが違ってくることはありえないんだ 

13歳の時にリムセメを着けた作業と同様に「選手の基」伝えてまいります 


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