20100404

Liver / 肝臓

大切な5つの働きをする肝臓・・・ ちょっと勉強!

肝生命の活動を維持していく為に 肝臓には大きく分けて5つの役割がある アスリートの要でもある

1代謝(合成 食物の栄養素を変化させる)
ヒトは 摂取した栄養素を基にして血液や筋肉をつくり生命を維持している 摂った食物に含まれる栄養素は 胃や腸で一旦分解され 肝臓に送られる その後 肝臓から カラダの各部位へ運ばれ 必要とする物質に作り変えられる仕組みになっている

炭水化物含まれる糖質は ブドウ糖に分解されてエネルギー源となり 使われなかった余分なブドウ糖を 「グリコーゲン」 として蓄えられる また 血液中のブドウ糖が足りなくなると(血糖値が低下すると) 貯蔵したグリコーゲンを再びブドウ糖に変えて血液中に送り出す仕組みとなる

肉や魚 豆や卵などから摂ったタンパク質は アミノ酸という物質にまで分解され肝臓に送られる アミノ酸も同様に 必要な各部位まで血液によって運ばれ その先でタンパク質として再合成される(アミノ酸代謝)

その他にも 脂質やコレステロールなどの代謝 また 細胞膜にある物質や血液を固める物質 ホルモンの素材 神経伝達物質の素材など 肝臓によって代謝されています

サイクリストにとって この代謝のレスポンスが パホーマンスの要となり AT(LT)向上の カギ ともなる!

2.解毒 (有害物質を分解して無毒化する)
食物から栄養素を取り込もうとする時 食品添加物やバイ菌なども一緒に取り込んでしまう事も多々ある 肝臓では まぎれ込んできた有毒物などを分解する 「解毒」 作用の仕事もする
薬もカラダにしてみれば有毒物の一種 肝臓は薬であても解毒しようとします また アルコールも同様で 腸から吸収されて肝臓に運び込まれたアルコールは 解毒の過程で発生する有害物質の アセトアルデヒド(二日酔いの犯人)という物質に変換されて酢酸になり 最終的には炭酸ガスと水にまで解毒され排出される
高性能な肝臓は アセトアルデヒドを ヒネリ潰しています でも 過信してはいけませんね(僕の事です) 

3分解 (胆汁を作り老廃物を排せつする)
分解には解毒と共通した働きがある 肝臓は古くなった赤血球やコレステロールを分解して胆汁を作り その胆汁を十二指腸に流し込んで食べた脂肪の消化吸収を助け 老廃物などを体外へ排せつしている
胆汁は一日に約 1リット分泌され 脂質やビタミンA D E Kなどを吸収しやすくし しかし 肝臓の働きが不十分になると 有害物質や悪玉コレステロールが血液に混ざり始める やはり カラダを絞る時にも この肝臓の機能を効率よく使う必要がある

4貯蔵 (エネルギーの貯蔵庫)
摂取したブドウ糖を ビタミンBの働きを借りて 酸素を返して燃焼させ活動に必要なエネルギーを作っている ブドウ糖(グリコーゲン)は人間の生命を維持する為に欠かせないエネルギー源で 常にある程度の量を肝臓に貯蔵している

肝臓には通常 40~60%程度 グリコーゲンとして貯蔵されていて フルに蓄える事を カーボロードと言い サイクリストの様に 毎日 激しいレースや練習を繰り返していると 常に エンプティー(枯渇)状態となってしまう為 糖質の補給は マメに摂取する必要がある また エネルギー源(グリコーゲン)がなくなってしまっても カラダは動きます しかし その運動では タンパク質をエネルギー源として使う為 「練習をしながら 筋肉を燃焼(燃やして)させている」 ようは筋肉を減らしながら 練習しているって事になる! 要注意です

5体熱の維持 (エネルギーを発して体を温める)
肝臓で行われている様々な仕事によって 多くののエネルギーが熱として 血液によって全身に運ばれている この熱によって 体熱の維持に役立っている 肝臓から出る熱は体温を保つ為に重要な役割を持っている

練習によって感じる疲労って ようは肝臓が疲れたって事にもなる 練習直後には 体温を維持する機能が鈍る事になるので 冷やさない様に 過敏になるくらい注意する!

今日はこのへんで。。。!