20120328

僕の練習

練習の方法は星の数ほどあって・・・ 「この練習がイチバン良い」ってのが解っていれば 誰でも身体の可能性の限界までパフォーマンスを引き出すことが可能である

でも実際には 住んでいる場所とか 生まれ育った環境 ビジネスや生活の条件であったり もちろん 現状の本人のカラダ 年齢性別 成人であれば これまでに過ごしてきた経験などによって 厳密に言うならば 「適切な練習」ってのがかわってくるってことだ

僕は 少しは速く走ることができるようになった・・・ でも これは「僕が早く走れるようになった練習方法」にすぎなくって 同じことを 別な選手がそっくり真似たからといって 同じになるかと言ったら わかりません

なぜか コーチの仕事をするようになってからは 「僕がしてきた練習」ってのを 人に話をしなくなった気がする

選手(サイクリスト)って 環境との出会いで その サイクリングスタイルが大きく変わる 特に近年は メジャーなスポーツとしての認識もあって 情報も多く手に入れることができるけど その反面 「どれが正解なの?」と 迷うことも多いのではないか・・・

サイクリングを始めた当初 僕はひじょうについていた! 練習環境と仲間・・・ 少年期には とにかく ギアを落として回転練習(ALL平地) それと合わせて 短い登り坂での反復練習・・・ 都内での環境ってこともあって 近所の急な坂で クソ重たいギアで シッティングしてじりじりと登る練習
当時のホビーチームで チャンピオン選手が多く在籍していたチームのみんなと みんがチギリ合いをしている集団に クルクル回して必死に着くだけ・・・ それと この練習の前に自主練で 近所の坂の反復練習・・・ 登りもゆっくり 平地もドン亀です(でも 当時高校生でしたけど 全日本で完走くらいはできましたョ)(練習内容は ざっくりな感じで書いてます)

実業団に入ってからも 似たような練習をさらに・・・ (独りでの練習で)登りではガッツリギアを掛けてシッティングして でも ジュニア時代にやっていた練習とは若干変化して 重たいギアで 止まりそうなスピードなんだけど丁寧に チカラ任せにならないように 筋肉のアイソレーションを十分に意識して・・・ そして これとは別に ふもとからゆっくりと丁寧に速度(心拍)を上げながら 頂上で出し切る・・・ とにかく 速く登るってことは あんまり意識していなかったかもしれない(チームで走るときは また別でしたけど) 3~4kmの峠を 5~8回・・・
そして帰りのフラットでは(30km 信号にはほとんどかからない道)でAT(+α)・・・ ラストの 残りの15km 緩いアップダウンでインターバル(もしくは AT+α)してから 仮想イメージでのロングスプリント・・・! 茨城県のつくばでのこと 約90km~150kmの練習内容です(こっちの練習内容も おおざっぱな感じで書いてます)

こんな練習をしていても レースでは トップ10 に入ることがなかなかできなくって いつも12番とか16番とか・・・ あるときに練習の見直しをしている時に 『練習方法に間違いはない』 『じゃあなんでトップに絡めるレースができない?』 頑固だった理論のない「こだわり」ってのをとっぱらった こだわっていても 速く走れなければ意味がない・・・ それはポジションでした
これまでに乗っていたフレームは 530mmで 5cmくらいピラーが出ている感じで ちょ~ 後ろ乗り!(何にこだわっていたのか 覚えてません) これがダメなんだ! ピラーを上げ始めると調子が良い・・・ 『このフレームでは小さすぎる』 そんなんで 当時に出したセッティングが 現在のポジションなんだ

GS キヨ・ミヤザワのチーム練習に参加していたころ
3~4人でモターペーサー(オートバイ) MAXの手前までのスピードで引っ張ってもらってから バイクを追い抜く練習・・・ ペーサー中の先頭交代をしながら これを 2時間
その後 タイヤ引き(20~30キロ?くらいある トレーラーのタイヤ)です タイヤをロープでサドルの下のベースとつないで ただ 引っ張って走る・・・ それも ギアは アウターのトップ! 100m~150mくらいのところを インターバルを入れながら 10本とか集中して走るんだけど・・・ とにかく慣性が全くつかないので 前え進むパワーが少しでも途切れると 静止してしまい 転んでしまう・・・ なので 走り始めは 両足クリートに入れた状態からでないと 走り出せない(仲間に サドルを持って支えてもらってから) とりあえずダンシングしてスタートなんだけど ダンシングだとスピード(パワー)が安定しないので直ぐにシッティング状態となる(脚力合わせて 引くタイヤの大きさを決めて)

「SFR」とか「パワートレーニング」なんて言葉もよく聞くけど・・・ それと メディオ ソリア プログレッシオーネ・・・ 不思議ですねぇ~ 強くなろうと思っての練習? 自然と 決まったメソッドの方向に向くのでしょうか? ストレングスのスロートレーニング 乳酸トレーニング AT 丁寧にHRを上げる練習・・・ ってことですかぁ~ そうそう 現在でも 内容 質 共に同様の練習をしていまぁ~す

それと 僕は子供のころからやってきている練習・・・ その過程でも 理論とかを考えていなくってケガをしたり 故障につながったりもあった それに加えて ケアーのこと 休息と回復 ストレッチングであったり 栄養やエネルギーの摂取のこと 自転車のポジション(フィッティング)や 実際に使うべく筋肉のアイソレーションのこと(運動神経の経路の問題も含めて) トータル的に行うことができて(丼勘定にならないようにできて) 練習の効果につながるのではないかと 僕は思う