20190408

後記|遠征(育成)


今季 昨年から引き続きの依頼 2度目の仕事になる 金曜日からの前ノリ 欧州のプロを魅る2名の選手と共に3日間 多くの時間を共にすることができ 意図と意義 貴重な育成につながった

レース運営の裏側を観ることも プロを目指す選手にとって重要で大切なことで オーガナイズ スポンサー チーム 観客 ジャッジ 選手と すべて横並びである必要があって 持ち場での仕事に徹することが「プロ」ってことになる訳で その立場(立ち位置)で互いに尊重し合うことでレースは成立する そんな現場 最中での関わりができたことも この時期の選手に必要な教育にもなったはずだ

さて 恒例のフル装備 監督 メカニック トレーナー チームスタッフ ライダーとして準備(オレ) 積み込みから開始し 前日のパーソナルのセッションを終え 1名の選手を同乗し神宮から取手へ向かう遠征 20時からのMTGにも間に合い スタッフのみなさんへの挨拶も済ませ 既に到着していた もう1選手とも合流 MTG後3人で夕食を摂取(早速 食事の指導「(僕は)揚げ物と 生ものの摂取はしない」その理由と詳細の解説)さてこれからが ようやくまともな育成が始まることになった いまから3日間 2名の選手と時間を使って関わることができる訳で 間違わないよう 時間を無駄に使わないよう オレ的に測って接する準備ができたってことだ さて!

主催者からは配慮よく迎えられていて 選手と同部屋ですごすことができるんだけど 選手と監督が同部屋って 選手が気を使う訳で(選手が存分に仕事へ臨めるよう またボクもPC開いて若干の仕事もあるので)いつもの通り僕は近所のホテルへ2泊の予約 結局22時ころチャックイン 翌日3時にタイマーをセット 恒例の時間との闘いも開始となる 結局2時間睡眠で(翌日は3時間)当日5時30分からの現場MTG (僕ら)選手もスタッフなので集合 走る支度をして3人でコースの確認を兼ねて 各部署へ挨拶へ廻る エントリー受付が始まり 安全講習会を僕たち3名で実施し お試しエンデューロから仕事開始となった さてサポートライダーの仕事開始だ そもそもの「サポートライダー」その仕事の説明は(ウチの選手2名へは)してはあるものの 実際にその走りができるかってのが 今回の課題で その内容は ココから
レースを読む能力|レースセンス
https://charipro.blogspot.com/2019/04/blog-post.html

最初のレース「エリート」クラス このレースではイチバン上のカテゴリー このクラスでのペースコントロールは不要なので ウチの選手2名へは「トレーニングレースのオーダー」まあガチで走ってこいって指示 もちろん前半から行けって指令 スタートから(ウチの選手)飛び出し逃げが始まる エントリー選手と ウチの選手と2名で逃げているので(「これは絶好!」と)直線でスピードが上がるポイントから 選手の後ろに(オレ)ピタッと着いた さすがにボクが後ろに着いたら「選手は丸裸」脚から何からなにまで丸見えだ (選手の)多くの情報が手に取るように把握し解ったので ウチの選手の横に並びかけて その場の修正点だけ伝え離脱 ん~シビレルゼ(結局2名で逃げ切り)「こんな指導 いつまでできるのか」と 想ってもいないことを囁きながら フフ まあこんな滑り出し って言うか仕事はこれからだ

このイベントは「2Day's」翌日は取手競輪場へ移して ベロドロームでのレースになる ロードバイクで走る種目と トラックレーサー(ピスト)の種目と 1周400mのトラックでのレースとなる 予選決勝と 1レール毎 多くの選手が出走するレースになるので バックマーカーが何度もラップされる展開になる クリテの安全管理(「レースを読む能力|レースセンス」参照)とはまた別に異なった安全管理のサポートが必要になる 今回「やっとまともな育成」とつぶやくのも(クリテの時もそうであったように)1レース毎に(サポートライダーとして走る仕事の)きっちりダメ出しがケーススタディでできる訳で その瞬間に修正の指導ができるってことで「レースを読む」その走りと動きを教えることができた そう「レースはどう走る」なんて教科書などの存在はゼロ レースは レースの現場で学ぶ以外にないってこと まあようやく『「勝ちかた」まで教える』その軌道にやっと載ってきた訳だ また今回 想定はしていたものの「メディアトレーニング」も 早々に順次 カリキュラムを組んで実施する必要も痛切に実感(そんな現場でもあったってことだ)『育成選手を診る』本丸のオレの仕事ってことだな

トラックのレースに 昨年も走りに来ていた 当時に何度もレースで闘った先輩選手 もとBS(ブリジストン)の選手 宇野直樹さんが今年も走りに来ていて 馴染んだ交流もしてきた またウチの育成選手とも少し話し(指導)をしてくれた そう宇野さん 当時まだラブニール(Tour de l'Avenir)がエリートのレースだった頃(現在はU23のレース アンダーのツールドフランスと言われている)その第1回大会にナショナルチームで出場している選手だ 当時のスーパースター ベルナール・イノー(Bernard Hinault)と同じスタートラインに並び レースをしていた選手です いまの国内のアンダーのサイクリストへ向けたメッセージを含め ウチの選手へもメンタル面での明確な話し また欧州を目指す基本的な選手としてのことを 具体的に話してもらった そう「どこを魅ればいいのか」「なにを魅ればいいのか」「どこを魅なければいけないのか」「で 実際に何をしなければならないのか」まぁ~ オレが想ってること ズバズバと歯切れよく フムフム そうそのためにな なにが必要なのかは この3日間でオレがクドク話し(指導し)た通り

取説|経路
https://charipro.blogspot.com/2018/10/blog-post.html

クリテのコース 全面改装され綺麗な舗装となったので 洗車の必要がなくなったんだけど 結局 翌日のトラックレーサーを組み仕上げるメカニックの作業は着いてきて そんな作業には ここにも育成はあって ギア比調整に伴う「チェンステーの距離」ようは BBからRホィールの軸までの距離のことを言っているんだけど トラックレーサーの場合 ギア比の組み合わせによって変わってしまう長さになる フレームよって「狙った距離」を想定してはあるものの 育成選手が使うギア比では そのフレームの機能が生かされないセッティングになってしまうことも多く まあでもその反面 育成選手の絶好の練習への負荷となる「育てるセッティング」に調整ができ 前向きにとらえる必要性は大切なんだ そんな仕組みと座学も指導し脳へ刻み込む知識として(ポジション出しを含め)このタイミングでのメカニックの仕事もボクの役割 モノゴトにはすべて理論があり意味が存在する訳で まあでも オレのカラダ いくつあっても足らない訳だ(汗)フフフ

魅る現場で Giro di Sicilia(2.1)では 21歳のブランドン・マクナルティ(Brandon McNulty:米) が 脚を魅せつけ勝ちに行き勝利し Tour des Flandres (1.UWT)25歳に新たなスター アルベルト・ベッティオール(Alberto Bettiol:伊)逃げ切りで 脚を使ってのプロ初勝利 記事に載るライターの言葉として「こんな選手がうじゃうじゃいる。それがプロの世界。」こう語られている 仲良しコヨシをしているようでは この世界から迎えられることはないってことだよな

僅かな妥協と寸分のブレなく 緊張感を刻み 魅る場所へ向かう育成 履行してまいります


ご質問 問い合わせなどは ココ

charipro SeijiSaito
Official website:http://www.charipro.com/