20090916

ミュール:Murr

シーズンも終盤となり 練習はオーバーロードになっていませんか? 

一定以上の負荷が掛けられなくなってはいませんか? レジスタンストレーニングでは「オーバーロードの原則」ってのがあって 同じ様なトレーニングを繰り返し積んでいるうちに 体が負荷に慣れてしまい 筋肉に負荷が掛り難くなってしまう事を言います まあ簡単に言うと マンネリ化した練習をしていると 効果が上がらないと言う事ですね

例えば100kmをサイクリングする事と 100kmの練習では走り方がまるで違うはずです 僕の場合には 奥相模方面へ5~6時間くらいの練習に行って イメージし集中した練習が出来ていれば HRモニターで消費エネルギーが4500~5000kcalと表示されるのですが 集中力が散漫でタラタラと走ってしまうと 実質の走行時間は20~30分くらい多く走る事になるのですが 消費エネルギーは2500kcalくらいと半分くらいしかエネルギーが使われていない事になります

練習の方法は 大きく3つに分類できる
①酸素をかえして動く筋肉(酸化系)をフルに使用し かつATP経路(解糖系)で動く筋肉を血中乳酸濃度の4mM以内に抑えて走る これをAT(LT)のレベルで実施する練習 ようはタイムトライアル 
②ATP経路(解糖系)を一定の時間(距離)フルに使い その後 酸化系の筋肉を使い4mM以上に上がった乳酸をピルビン酸に戻し血中の糖質(脂質も含む)と共に酸化系の筋肉でエネルギーに変え 乳酸濃度を下げる そして更にATP経路(解糖系)の筋肉を使い走る この繰り返しの練習が インターバルトレーニング

③(①)と(②)2つのトレーニングを組み合わせた練習
まあともう1つ言うならば 酸化系の筋肉のみ使用し長時間走行するLSD ってのもある これもまたしっかりと意識してカラダを使えないと ただのサイクリングになってしまいますので 要注意です! かなり重要なトレーニング方法の一つです
何にしても ヒトの体は生身です メンタル部分での管理が十分でないと 全く練習効果が上がらなくなる事は言うまでも無く 特にメンタルスポーツでもある自転車ロードレースでは 感情のコントロールこそが何よりも優先すのではないかと思う

ヨーロッパでは ミュールって言葉があって 壁の様な急坂の事を指す 有名なところではツール・ド・フランドルの「コッペンベルグ」と言う坂があって 最大斜度22% しかも石畳!
うちの近所にも22%の登坂があって この辺は坂だらけで 最大では短い登りなんだけど26%の坂もある スケール小さいんだけど この辺はミュールだらけです

僕は 距離を乗る時間が取れない時は この辺を何時も徘徊しています 頭の中を切り替えた練習も必要です この辺のミュールは100m~300mしかないんですけど 何回も登れば 何キロも登れますよ! 東京育ちのサイクリストの悪あがき?です もう たぶん14歳くらいからの事ですが。。。
集中した練習が出来ていないと なかなか強くはなっていきません またケガの原因にもなりまねません 練習は楽しみながら追い込んで下さい 楽しめなくては上手になりませんよ!