20100311

Icing after sports

オーストラりアに始めて渡った時 初日の練習で 地元のタクシーと接触した・・・ ドライバーが後方確認せずに開けたドアを避ける事ができず 左ヒザを強打して転倒! 左膝の外側側副靭帯を損傷した。。。 もう 10年以上前の事!

アイシングには 大きく 2つの目的がある 1つ目は「傷害(外傷)の回復」 2つ目は「疲労(損傷)の回復」 まあ どっちも同じ事なんだけど 解釈として括りを分けてみた

元々は 15年以上前に ドイツにサイクリング留学していた先輩から 「むこう選手は 練習の後 脚を冷やしている・・・」 って聞いて! それまでは スポーツ選手は 『カラダを冷やしては絶対にダメ』 って 常識だと思っていて・・・ 筋肉を冷やして回復させるなんて・・・ 筋肉を冷やす イコール 筋肉が動かなくなる 要するに 冷やしたら 絶対にいけない事って思っていた。。。

アイシングについて簡単言うと 受傷部の痛みや腫れなどの炎症を抑えて 二次的損傷を最小限に制限する事と 修復です

練習で使った受傷部周辺では 組織細胞 血管 神経などの組織が損傷します(一次的損傷) この時に 破壊された組織から血液や浸出液が漏れ出し 損傷を受けた組織内や周辺に浸潤し 細胞の修復が始まります また 細胞の修復の過程で 血液や浸透液と合わせ多くの酸素も使われます 損傷の修復が始まると血流に制限が掛り始めます 損傷部位での状態によっては 血液や浸透液 また酸素の供給が足りなくなり 細胞が壊死し始める・・・ 壊死した細胞から排出された酸素は 正常な細胞に接近する事で 正常な細胞の壊死が起こり始める事になる(二次的低酸素障害) この様な損傷の拡大過程に対してアイシングを行う事により 損傷の回復と拡大防止に効果が得られる

また 運動後のアイシングは 使った筋肉の張りや痛みを抑えると同時に 血管が収縮され一時的に血流に制限げ掛かる事で アイシング終了後 少し時間が経つと 血管は膨張し 血流が活性化して疲労物質(乳酸や老廃物)を除去する効果もある 

この事を CIVD:cold-induced vasodilation (冷却がもたらす血管拡張効果 寒冷血管拡張反応)などと言う 

冷却によって一時的な代謝の低下や血管の収縮をおこし その後 冷却をやめたり温水につけるなどの加温を行ったりする事で 収縮させた血管が拡張し 代謝が低下している組織(疲れている部位)への血流を増やし 疲労物質(乳酸や老廃物)を除去する 早く言えば 疲労回復を早める効果があるって事だ!

負荷を掛けた練習を繰り返す事により 筋繊維の破壊が起こる その筋繊維が修復する過程で 元の筋繊維よりも更にパホーマンスの高い筋繊維が再生される この修復する代謝の効率をより向上させる為に アイシングというケアが必要になってくる

もちろん 筋繊維の回復には 食事から摂ったタンパク質(アミノ酸)と その摂った栄養素筋肉の細部まで運ぶ為に ストレッチングにより 毛細血管まで栄養素を送り込む・・・ ストレッチングが不可欠である事は 何度も言っている事です!


具体的な処置については それぞれの環境で違ってくるので 状態や環境に沿った実施が必要となる あと アイシングの実施には 経験を積んだ専門家の判断が必要だと思う 決して間違わない様して頂きたい

注意する事のもう 1つとして 冷やしたい部位以外は 冷えない様にする事が大切です! 脚のアイシングの際 特に サイクリストの場合は特に ヒザの周辺をアイシングする為 脚先まで冷えてしまう  なので ソックスの着用や ブランケットを 脚全体に掛けるなどして 冷やさなくても良い部位は しっかりと保温する事を忘れずに。。。 もちろん上半身も冷やしてはなりません!