20071014

診る


自転車ロードレースの選手って 走りながら 地面を歩く蟻を見ることができるんだ 本当だ!
時速70km/h 幅20mmの車輪でコーナーへ進入する・・・  まあ 毎日の仕事ってこと! こんな速度で走るには テクニックだけでは足りないんだ 状況を把握する感覚が必要なんだ 空気が流れる速度感と 路面を見る「目」 レースではこの「目」で 自分以外の選手をも把握することができなくては トップへはたどりつくことはできない
ロードレースでは常に他の選手の動向を把握できなくてはならない 目に映るすべての選手のほか 自分の後ろを走る選手の状況もである 何故なら 奴らのすべてを負かさなくては勝つことができないからである 相手の手や脚の可動範囲や筋の動き 息使いに至るまで そして心理状態を分析し 勝つ為の最高プロセスを生み出す・・・・ これが自転車ロードレースの "だいごみ"って事だ
この「目」でパーソナルトレーニングを指導すると 様々な動きが見えてくる アライメントや可動状況と 微妙な力の動きが見えてくるのである 指先や肩 背中から足の裏・・・ ゲップが出るほど相手の動きを観察し 弱みや粗を探す競技 まあ 競技スポーツなんて みんなこんな感じなんだろうけど 自転車競技って 特に 『きつね』 と 『たぬき』 のスポーツであることに 間違いないってことだ